Message from Utada Hikaru / Utada
ブルーススプリングスティーンと私
4.19(Sat) 00:03

先日放送されたスマスマの、スマップとのメドレー、観ていただけましたでせうか?楽しんでいただけましたでせうか?

あの歌コーナー、最近では毎回ゲストにメドレーのタイトルを考えてもらっているということで、このわしにタイトルをつけてくれ!と言われたんですよ。

しかしまあ、自分で考えたメドレーじゃないし(笑)、全然気の利いたタイトルが思いつかなくてですね!

結局、トークの流れで、「じゃあ、ブルース・スプリングスティーン・メドレーということでお願いします!!」って決めちゃった。

なんでやねん_| ̄|○

メドレーとなんの関係もないやん_| ̄|○

勢いばっかりで生きてるとこうなっちゃうんだな_| ̄|○

(確かコトの発端は草なぎさんの革ジャンがブルーススプリングスティーンみたい、って話になって・・・)


でもねすごくいいことがあったの!

そのおかげで、そういえばブルーススプリングスティーンの歌ずっと聴いてな〜、と思い出して、帰ってからiTunesで買ったの!

と言っても、一曲だけなんだけど・・・


子供の頃、親と一緒に観に行った映画館で聴いて、もんのすごく衝撃的で、初めて歌を聴いて「うわ〜!やられたー!」って思ったの。

すぐお店でサントラ探して買って来て、しばらくそればっかり聴いてて、一人で耳コピしてピアノで弾いたり、歌詞も覚えていつも口ずさんでた。

Streets Of Philadelphiaという歌。

トム・ハンクスとデンゼル・ワシントン主演の「Philadelphia(フィラデルフィア)」という映画の主題歌で。

賞もたくさんとった、話題の映画だった。

当時、AIDSが大きな社会問題になってまだ間もなくて、AIDSに関する誤った認識の蔓延とAIDS患者に対する偏見、差別・・・映画の内容も衝撃的だったと思う。

さっき調べたら公開されたのは1993年。

ってことは私は10才だったの?!

ひー!

うちの親はほんとに「知識」とか「情報」とか「真実」に対してすごいオープンだな〜(笑)

(よく18禁の映画も一緒に連れてってもらってたよ、チケット売り場のおばさんに文句言われても、「親が同伴してればなにも問題ないんでしょ」と言い返して(笑))

その少し前に、大好きだったフレディー・マーキュリーがエイズで亡くなったことがショックだった私には、観てよかった、と思える映画だった。

でも内容以上に、あの主題歌に出会えたから!

今考えると、10才で「Streets Of Philadelphia」に感動って(笑)

し、渋っ!!!(笑)

いや知ってる人は分かると思うけど、ほんとに渋い歌なのよ!大人っぽい歌というか、地味というか(笑)歌詞も暗いというかなんというか(笑)

(ちなみに大ヒットしてたけどね!映画も歌も)

この歌に、私はすごーーーーく影響されたと思う。

メジャーとマイナーが絶妙に混ざり合う泣けるほど美しいコード展開。

聖母のように優しくゆったりとしたシンセパッド。

ベースライン(というかルート音)の動き方。

絶望的で、でもなんかすごく救われるような、傷だらけなのに生まれたてみたいな世界観。

一言で言うと、慈悲深い。

私にとってそれは音楽の絶対要素。


久しぶりに聴いても、少しも色褪せずに音が響いてくるし、歌詞が刺さってくる。


実は、ブルーススプリングスティーンの歌でちゃんと聴いたことあるのは、この一曲だけなんです!(笑)

この一曲知ってればもうあとはいいや(笑)と思っちゃって。

というわけで好きなアーティストとかには入れてないんだけど。

大好きなのでした。




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